別名「二層楼」。もえぎ色の壁が目を引く2階建の木造校舎は、修復工事によって平成25年に当時の姿によみがえりました。
INFORMATION
- 国登録有形文化財
- 深谷市原郷80
- TEL.048-571-3321
- 開館日/日曜(年末年始を除く。臨時休館あり。)(平成26年6月変更)
- 時間/10:00~12:00、13:00~15:00(平成26年6月変更)
- 上記以外は敷地外から見学可
c o l u m n ❹
深谷商業高等学校記念館の復原について ものつくり大学准教授 横山 晋一
この建物は県内で唯一、大正期の木造校舎の雄姿を完全なかたちで残す様式建築であり、国の登録有形文化財指定を受けています。時の深谷町民にとって商業学校設置は悲願であり、地元有力者であった渋沢栄一や大谷藤豊などの尽力によって、大正10年4月に開校を果たしました。校舎はフレンチ・ルネサンス様式を基調とした和洋折衷の木造2階建校舎であり、翌年の大正11年4月に完成しています。しかし、建立から90年の歳月を経た建物の老朽化は深刻な状況であったため、平成23年から保存修理工事が実施されました。その際に復原調査が実施され、創建当初は外観が現状の白色系ではなく、三緑色にて彩られていたことが判りました。修理工事を終えた校舎が装う緑色は忠実に大正期の色が復原されており、必見とも言える歴史的建造物でしょう。
より大きな地図で 埼玉モダンたてものきまぐれ散歩マップ を表示